当社の大分本店(にじが丘ショールーム)にK様からご相談のお電話をいただきました。ご自宅のバルコニーの防水面に亀裂が入り、和室の天井の照明部分から雨漏りしており、お困りとのことでした。後日、当社代表の小原とプランナーの松木が現地調査にお伺いしました。
K様の自宅のバルコニーはFRP防水で、広い面と通路との境目に入った亀裂に簡易な補修がされている状態でした。FRPとは、繊維強化プラスチックス(Fiber Reinforced Plastics)の略称で、プラスチック材料の中でも衝撃性に強く、耐水性や成形性がよいことから、ボート、自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブ、太陽光発電や通信設備の基礎架台など、様々な成型品に利用されています。軽量で丈夫なため、現在新築住宅のベランダでは、FRP防水が多く使われています。
また、FRP防水層の上にはグレー色の塗料が塗られていますが、これはポリエステル系トップコートと呼ばれているもので、FRP防水層を紫外線などから守るためのものです。
FRP防水は、密着度が高く、建物の振動にも強いのですが、伸縮性には優れていません。伸縮性が弱いため、建物や下地の変形についていけず、ひびなどが生じる危険性があります。K様の自宅バルコニーは狭くなっている通路の部分に負荷がかかり、亀裂が入っていました。
施工は亀裂部分をシーリング補修し、その上から下地の伸縮に対する追従性に優れたビッグサン6層工法という塗膜防水工事を施工することとしました。
ビッグサン6層工法は柔軟で弾性に富んだポリマーセメント系塗膜防水材に不織布を積層することで、耐久性のある防水層を作ることができます。
バルコニーの手摺と笠木も塗装しました。色を統一したのですっきりとしたシャープな仕上がりになりました。
工事は雨天により作業が出来ない日もありましたが無事に終えることが出来ました。K様、ありがとうございました。 |