2019年8月にT様が大在ショールームへご来店下さいました。階段下の倉庫と階段部が雨漏りしているので一度見に来てほしいとのことで、早速現地調査に向かいました。
T様のお宅は築30年以上のT建設で建てられた鉄筋コンクリート造の2階建ての建物でした。T様のお父様がT建設と打ち合わせをして建てたそうです。
雨漏りの形跡がある階段付近を見せていただいたところ、雨漏り跡が階段から更に上の2階の壁に繋がっていることがわかりました。外壁のひび割れやすき間からの雨漏りである可能性もありましたが、屋上からの可能性の方が大きかったため、バルコニーと屋上を確認させていただきました。
バルコニーと屋上は躯体のコンクリート屋根の表面にシート防水を施工しており、その上にコンクリート平板を組み合わせた断熱材を敷き詰めていました。
陸屋根の造りの建物は、防水処理が非常に重要になります。今回、最も問題だったのは、防水シートの上に障害物となる断熱材を敷き詰めていたことです。断熱材と防水シートとのすき間に落ち葉や粉塵・飛来物が入り込んで蓄積されていき、日が当たらないまま雨に濡れ、蒸発せず長期間湿ったままになり、腐葉土のような状態になり、植物も生えてしまっていました。長期にわたり水分を含んだ状態が続き、防水層を傷めてしまったことがわかりました。
ここまで蓄積物が多く、防水層を全体的に傷めていることから、部分修繕や部分防水では改善出来ないことをお伝えし、断熱材を全て撤去し塗膜防水を全面に施工する内容でお見積もりをさせていただきました。
また、実際に断熱材を撤去するまでは、その下の防水シートの傷み具合は推測になりますが、調査させていただいた範囲では、防水シートも破れ・浮きが激しく全体的に良い状態ではないと考えられるため、防水シートも全て剥離・撤去する必要があるとお伝えしました。
予想以上に防水の状態が悪く、念のため、最も現場経験がある当社代表の小原も後日重ねて調査させていただきました。結果、やはり断熱材は全て撤去し、防水層も撤去が必要であるという判断となり、再度現状と対策の説明をさせていただきました。
併せて外壁の防水・保護のため塗装もお見積もりさせていただきました。
工事内容・当社の施工実績等を信頼してくださり、工事をご発注いただきました。 |