当社本店(にじが丘ショールーム)にF様からお電話で、塗装並びに屋根葺き替えについてのご相談をいただきました。F様は訪問販売業者のN社より屋根の葺き替えを勧められており、どうしたものかと悩んでいたところ、F様の息子さんが「北斗さんに相談してみたら?」とご紹介下さったそうです。
早速現地調査にてお話しを伺った所、F様のご自宅は以前F社で外壁を塗装されており(今回葺き替えを勧めてきたN社の元営業だった人が立ち上げた訪問販売業者)、それより前に別の業者で屋根を塗装されていました。外壁はトップコートが劣化しておりましたがF様はボンタイルは防水性があるとの説明をF社から受けておられた為、外壁塗装よりは屋根の葺き替えか屋根塗装かという認識をお持ちでした。実際は、ボンタイルには防水性、弾力性がなくモルタル壁から水の侵入を防ぐことはできないこと、また、本来はモルタルのヒビに追従しクラックを表面化させない弾性塗料を塗るべきであることを簡単にご説明致しました。
屋根の葺き替えか塗装かについては、どの業者でもしっかり根拠のある答えを出す人は少ないですが全く難しい事ではありません。屋根瓦やスレート屋根等は下地材を組んでその上にルーフィングを打っています。その下地材が傷んでいれば当然、瓦を葺き替えた方が良く、また瓦自体が傷んでいても下地材さえしっかりしているなら塗装で問題ないのです。(但し、4寸未満の屋根勾配が少ない場合と、勾配が充分あってもS型瓦が使用されている場合は、屋根裏を点検させていただきます。)基本的な事もわからず、葺き替えを勧める業者(特に訪問販売業者に多い)はこのような当たり前の事さえも理解しないままお客様に提案し、施工しています。結果、数年も経たないうちに再び雨漏りが始まったり、本来、お客様にとって不要な出費に繋がっています。
※利益だけを追求する業者や正しい知識がないまま営業をしている業者がたくさんいます。見積もりを見ればおかしな業者はわかりますので、心配な方はご一報下さい。
F様のお宅の場合は雨漏りは無く、また現地調査した所屋根の下地材が傷んでいる様子もありませんでしたので、塗装で問題ない事をご説明しました。後日お見積もり説明を経て屋根、外壁塗装をご契約いただきました。また、玄関前の軒天井にはプリントベニヤが張られて劣化していましたので無垢板の上貼りをご提案しそちらもご契約をいただきました。 |