自然を生かした空間づくり
有限会社 北斗建装

 大分市 O様邸 屋根・外壁等全面塗装工事

2014年施工

 当社が毎年出展している『人とみどりふれあいいち』(大分市平和市民公園)にO様がご来場くださいました。当社の展示コーナーにて、塗装のご相談をお受けしました。
 O様のお宅は、15年前に大手ハウスメーカー(D社)で建てられたそうです。3階建てで、屋根は陸屋根でシート防水、外壁はサイディングで、大きな鉄骨階段がありました。築10年が経ったところでD社から塗装の必要性を提案されたそうです。しかし、たった10年でサイディングの壁や目地にヒビ割れが生じたり、塗装が必要になることに愕然とされ、おまけに、高額な見積金額を聞いて更に驚いたとの事でした。それから4年経ち、改めて塗装することを検討しはじめ、当社にご相談くださいました。
 現場調査および見積もり説明では、社長の小原、現場責任者の篠田、プランナーの三重野で伺いました。見積もり説明では、後述する屋上のシート防水の欠点()、外壁材であるサイディングの欠点と、それらに対する当社の施工方法をしっかりとご説明させていただきました。当社の施工方法を数か月間じっくりとご検討いただいた結果、工事のご発注を下さいました。

◆全景
施工前
施工前
施工後
施工後 施工後
◆屋上

 陸屋根は、新築時にシート防水を施工してありました。

※公共工事でも採用されているシート防水ですが、シートですから当然継ぎ目が生じます。
 シート防水とは、複数枚のシートを接合する工法ですが、接合部から浸水しやすく、一度シートの下に雨水が入り込んでしまうと、シートの下は陽があたらない為に、侵入した雨水が乾きにくく、下地やシートの接着面を傷め続けることになります。厚いシートの下は陽も当たらなければ風も吹き抜けませんので、水はずっと滞留し、下地であるコンクリートやボードなどはどんどん劣化していくのです。結果、下地の劣化や接着面の劣化によるシートの剥がれ等を引き起こします。継ぎ目の有無は防水工事において、防水性能、耐用年数などに直結する大きな要素と言えます。
 乱暴な言い方かもしれませんが、シート防水という工事は、ベランダや屋上と言った平面で水の溜まり易い場所に、少し強いというだけの布を載せているのと同義で、後の劣化を考えれば、当社としてはおすすめしたくない工法です。

 O様宅のシート防水の状態は、幸運にもシートの継ぎ目に剥がれが生じていない状態でした。そこで、防水面に継ぎ目の生じない塗膜防水をシート防水の上に施工するという方法を採用しました。
※塗膜防水として、エクセルテックス105工法(4層塗り)を採用


施工前
施工前 施工前
施工後
施工後
◆外壁

 外壁はサイディングであり、目地のシーリングに劣化が見られました。目地のシーリングを補修し、シーリングが紫外線で劣化しないよう、その上からサイディングに適した塗装を施しました。

施工前   施工後
施工前 施工後

 また、サイディング自体にもヒビが入っていました。ヒビからも水の侵入のリスクがあります。ヒビにシーリング処理を行い、目地同様その上から塗装で保護しました。

施工前   施工後
施工前 施工後
◆鉄骨階段

 鉄骨階段は塗膜も劣化し、所々サビが生じていました。錆止めプライマーを塗布した後、金属塗装に適した上塗り塗料を施工しました。

施工前   施工後
施工前 施工後
◆玄関ドア

 玄関ドアは軟質塩ビ鋼板という建材でした。紫外線などにより色褪せや色ムラが生じている状態でした。この建材は、ほとんどの塗装業者が塗装できない、あるいは塗装できると知っていても、施工方法を知らないといった現状です。
 実際は、軟質塩ビ鋼板に適した下塗り材(塩ビゾルウレタンプライマー)を塗布することで、ただしく上塗りができます。

施工前   施工後
施工前 施工後

◆担当プランナー◆三重野

◆担当工務◆篠田
三重野 篠田
 

2級建築士
宅地建物取引士
1級建築塗装技能士

 

トップページへ戻る前へ戻る