陸屋根は、新築時にシート防水を施工してありました。
※公共工事でも採用されているシート防水ですが、シートですから当然継ぎ目が生じます。
シート防水とは、複数枚のシートを接合する工法ですが、接合部から浸水しやすく、一度シートの下に雨水が入り込んでしまうと、シートの下は陽があたらない為に、侵入した雨水が乾きにくく、下地やシートの接着面を傷め続けることになります。厚いシートの下は陽も当たらなければ風も吹き抜けませんので、水はずっと滞留し、下地であるコンクリートやボードなどはどんどん劣化していくのです。結果、下地の劣化や接着面の劣化によるシートの剥がれ等を引き起こします。継ぎ目の有無は防水工事において、防水性能、耐用年数などに直結する大きな要素と言えます。
乱暴な言い方かもしれませんが、シート防水という工事は、ベランダや屋上と言った平面で水の溜まり易い場所に、少し強いというだけの布を載せているのと同義で、後の劣化を考えれば、当社としてはおすすめしたくない工法です。 |
O様宅のシート防水の状態は、幸運にもシートの継ぎ目に剥がれが生じていない状態でした。そこで、防水面に継ぎ目の生じない塗膜防水をシート防水の上に施工するという方法を採用しました。
※塗膜防水として、エクセルテックス105工法(4層塗り)を採用
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