自然を生かした空間づくり
有限会社 北斗建装

 大分市 N様邸 屋根・外壁等全面塗装工事

2013年施工
施工前 施工後
施工前
施工後

5月にTOTOショールームで開催された当社のリフォーム相談会にN様がお越し下さいました。ご自宅の塗装のご相談をいただきました。

N様は、以前から当社のホームページをご覧になって下さっており、当社に相談したいと考えておられたそうで、リフォーム相談会に足を運んで下さいました。当社のホームページ施工例に、N様宅と同じ仕様のお宅があり、相談会の会場にその記事を印刷してお持ち下さっていました。
ホームページをよくご覧になっており、当社の技術的な施工方法や、仕上がり、色選択などに非常に関心を持っておられ、お話をさせていただく中で当社への期待を強く感じました。

後日、相談会でお話させていただいたプランナーの三重野が現場調査へお伺いしました。N様のお宅は、ハウスメーカーS社で建てられたお宅で、屋根はスレート瓦、壁はサイディングの建物でした。
建物の傷み具合を調査しながら、一つ一つの建材についてと、施工内容の概略について、ご主人にご説明いたしました。見積もり説明では、当社の塗装勉強会の講義内容と同等の説明をさせていただきました。 N様はS社からも見積もりを取られておりましたが、S社の施工費は当社よりも格段に高いとの事でした。
また施工内容でのS社と当社の大きな違いはサイディングの目地の処理方法でした。S社はシーリングをすべて剥がし取った後、シーリングを『打ち直す』というものでした。シーリング材は施工直後の体積が一番大きく、経年に比例して縮んでいきます。当社の施工は、劣化して縮みきった今あるシーリング材を土台として、新たなシーリングをその上から『打ち増し』するという手法を取ります。(縮みきったシーリング材は、それ以上体積が変わらないのですが、剥がして打ち直すと、結局また縮んで数年後には同じ状況になってしまい、かけた費用は無駄になってしまいます。劣化したシーリング材を土台にすれば、新たに注入するシーリング材の量が少なくなるので、縮む量も少なく済み、劣化による建材の収縮を最小限に抑える事ができます。更にS社ではシーリングは5年保証から除外されております。当社ではこの方法なら10年保証で施工しております。)
そういった打ち直しによるデメリットと、打ち増しによるメリットをご説明し、N様は当社の施工法にご納得下さいました。(※S社の目地の施工費は当社の10倍の金額でした。)

N様は色選びに大変こだわりがお有りでしたので、カラーシミュレーションを数回行いました。初回に3パターン作り、それを踏まえてさらに4パターン、そして最終確認のために4パターン程度のカラーシミュレーションを作り、色を決定する際の参考にしていただきました。

◆外観
施工前
施工前
施工後
施工後 施工後
◆壁面

特に傷みが激しかった箇所は、S社が多様している軟質塩ビ鋼板と、サイディングの目地でした。付梁は、軟質塩ビ鋼板の継ぎ目の部分は劣化し、ささくれている状態でした。わずか13年でこのような状態になる建材を外装材として使用されている事は非常に残念です。

施工前   施工後
施工前 施工後
▲継ぎ目がささくれています。傷みが激しかった為、軟質塩ビシート部分を剥ぎ取り、ウレタン系塗料を施工しました。
施工前   施工後
施工前 施工後

サイディングのコーナーの目地は、シーリング材を受け止めるバックアップ材が入れられておらず、防水シートの上に直接シーリング処理されていました。他の個所に比べてシーリング材の厚みが非常に薄く、新築から3年〜5年程度で漏水していてもおかしくない状況でした。また、おまけに防水シートの裏側は完全な空洞になっており、今回の施工前においては横殴りの雨では漏水していた可能性が高いと判断しました。

◆軒天井

軒天井にも軟質塩ビ鋼板が使用されていましたが、付梁ほどは傷みがなかった為、軟質塩ビ鋼板に適した下塗り剤(日本ペイントの塩ビゾルウレタンプライマー)を施工した後に、上塗り塗料(日本ペイントのケンエース)を施工しました。

施工前   施工後
施工前 施工後
◆カーポート骨組み

N様宅には、北側と南側の壁にテラスがあり、西側にはカーポートがありました。足場を組む上で、それらの屋根材を一旦外す事にしました。外すついでに、それらアルミの骨組みを塗装いたしました。アルミは腐食しないと思われがちですが、孔食という表面の腐食が生じます。アルミは塗装できないという塗装業者が多いのですが、アルミ用の塗料(染めQテクノロジィ社の密着プライマー)を使用することで正しく塗装することができます。

施工前   施工後
施工前 施工後
▲白いつぶつぶが孔食です。    

塗装完了後、屋根材(ポリカーボネート)を取り付ける直前に、ご主人自ら屋根材の長年の汚れをふき取られたそうです。それにより、テラスとカーポートが見違えるほど綺麗になり、ご主人も非常に満足されておりました。
工事完了後、ご主人のご実家(N様宅の隣)の塗装工事もご依頼下さいました。

◆担当プランナー◆三重野

◆担当工務◆篠田
三重野 篠田
 

2級建築士
宅地建物取引士
1級建築塗装技能士

 

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