【自然素材であなただけの家を一緒に造ってみませんか?】
自然を生かした空間づくり
有限会社 北斗建装

 

代表取締役

小原 由正

1947年生まれ
趣味:アウトドア、あらゆる映画を見尽くす程の映画好き

大手ハウスメーカーでの異端児だった20代。経営者としての手腕を発揮しはじめた30代。健全な食と住を探求し続けた結果、この業界に根をはりました。世の中の全ての既成概念にも、己の哲学で検証しようとする姿勢はもって生まれた性分か。厳しさと温かさと公平さを持った、チーム北斗の監督兼選手です。
社員に「社長の印象は?」と聞くと、例外なく「熱く語る人」という答えが返ってきます。一体、何をそんなに熱く語っているのか。伝えたいことは、何なのか。思う存分語ってもらいました。
社長

〜社員に一番伝えたいことは何でしょうか?〜

 一番大事なことは、思考停止しないこと。自分の頭で考えるのを、放棄しないことです。

  若い人だけでなく、職場経験を積んだ年輩の人にも、一様に言えることですが、現代を生きる人間には「考えることを、面倒くさがる」人間がとても多いと感じています。字を書く事ですら、面倒くさいという。私達の世代には、考えられないことです。

 生活が便利になり、あまり深く考えずとも物事が進み、携帯電話やメールで瞬時に連絡がやり取りできる時代です。
 しかし、連絡のやりとりは迅速で頻繁なのに、思いを伝える・考えを伝えることは中々苦手でできない。
「深く考察する、吟味する、取捨選択をする、失敗する、反省する、そして学ぶ。」そういった当たり前な脳内作業をする生活環境が、非常に少なくなっているのではないかと感じます。

 そんな中で、身体を使う事を面倒くさい、頭を使う事を面倒くさい、と平気で言う人間がとても増えている。大人も、子供もです。これは、本当に怖いことです。
 ロボットや機械に、労働や作業が取ってかわられるということが、日常生活の中にも進んできました。しかし、身体を使うこと、頭を使うことというのは、絶対に他人が代わりにしてやる事ができない。本来、上手に身体が使えた時・上手に頭が使えた(なにか工夫がうまくいったとか)時というのは、悦びの瞬間のはずです。自分の身体、自分の頭の上手な使い方は、自分にしかわからない。人生経験豊富になるということは、自分の身体と頭の使い方が、上手になるということでもあります。

  手に職をつける、という言い方がありますが、熟練した職人は次第に老いていっても、ギリギリまで現役で働けるように、自分自身の身体・手指を上手に使いこなします。
 社員には、身体を使う事を厭わず悦びを見出し、頭を使う事、工夫をする事、考えをめぐらす事は自然に身につけてほしいと考えています。

 思考することだけは、他人に委ねず、自分でする。そうした事がきちんと個人個人の身につけば、「国が認めているから」といって危険な建材が野放しになったり「国や電力会社が安全といったから」といって危険な原発が日本中に乱立したりといっためちゃくちゃな経済優先の人命軽視の事態は防げたはずです。
 経済優先の現代社会では「普通に考えて、当たり前のこと」が失われて久しい。

 私は建築業界に携わる人間ですので、「住」にとっての当たり前のことを少しずつ人々の手に取り戻したい、と考えています。

 当社の社員には、新人だろうが経験がなかろうが、「君はどう思うのか?」ということを度々聞きます。ひとつ失敗があったとしても、結果を責めず「どう考えてどう行動したのか?」という過程を大事にしています。上司から指示されたから、というだけで、理由や目的もわからず行動することが無いようにし、常に今していることは、何の為にやっているのか、という行動の理由を問います。

 なぜなら、考えて行動した結果の失敗は、学ぶ事につながるからです。

 それに、誰が見ても最善を尽くした結果の失敗であれば、それはアンラッキーという事になります。アンラッキーの失敗は、関わった社員を責めるべき失敗ではありません。

 逆に、考えずに行動してたまたま結果が良かったことは、「ラッキーだったね」ということだけで評価には繋がりません。偶然たまたまの幸運をあてにして、仕事をしていては、とてもリスクが大きい。私達の仕事の中で、大切なことのひとつは、お客様にリスクを負わせない事(=お客様の財産である住宅を守る事)・リスクを極力軽減する事なのです。


〜社長はよく、食と住は大切だと言っていますが〜

 「普通に考えて当たり前のこと」が失われて久しい、と先程述べましたが、食品産業、住宅産業でもそれは著しい。しかし、食に関して言えば、スローフードや地産地消などの言葉が浸透してきた事が顕しているように、少しずつですが人々の手に「当たり前のこと」が戻りつつあるのではないかと思います。少なくとも消費者側の意識は、着実に変化してきてるのではないでしょうか。

 今、子育て中の人たちが、失われていた当たり前の食を、少しずつ取り戻そうと奮闘している姿が見受けられます。カップラーメン、インスタント食品、ファーストフード、コンビニ弁当に慣れ親しんだ世代が、これらは子供が健康に育つ食事と言えるのか、と考え始めてきています。
 もちろんそれは、彼ら自身の健康が、生まれもってのアレルギー体質やアトピーや喘息・花粉症などに蝕まれていたり、彼らの子供たちに何かしらのアレルギー疾患があっての気づきであるという事もいえますが。

 その一方で、住宅産業でもシックハウス症候群などが社会問題化したこともあり、バブル時代の住宅大量生産の時代が、少しおかしかったのではないか、当たり前ではない事をしていたのではないかと、立ち止まる人が増えてきた。

 しかし、口にするものに対しては農薬がどの位かかっているか、どこの国で作られたものか、は気にかける人々も自分が住む空間の建材に関しては、クロスは、断熱材は、塗料は…とはあまり考えず安さばかりを追求します。
 シックハウス症候群が社会問題化した結果、F☆☆☆☆の表示義務などが定められました。これはホルムアルデヒドという物質だけに限った表示なのですが、そのことはあまり知られていません。残留ホルムアルデヒドの問題は、シックハウス症候群を世に知らしめるきっかけとなり、F☆☆☆☆表示は住宅産業に「住む人の健康に留意する」といういままで置き去りにされていた当たり前の事を義務付ける価値ある第一歩ではありました。

 しかし、この表示が逆に無意味に安心感を生みだし、あたかもF☆☆☆☆だから絶対安全だと誤解を生む様になってしまった。「最近はシックハウス問題があり、基準が厳しくなってきたから大丈夫。国が認めている建材で健康を壊すことはない。F☆☆☆☆だから大丈夫。」そう信じ込み、それ以上の思考を停止をする。
 難しいことは、業者に丸投げをする。業者は客の思考停止を歓迎します。うるさい事を言わないお客さんだと助かる、と。誤解も敢えて解かない。

 住宅建材や工法を間違うと、住む人間の健康を蝕む事があるということがこれだけ知られたにも関わらず業者に丸投げ、建材や工法に無頓着な人々が大変多いのには本当に驚かされます。さらに、利益さえあげれば良い、といい加減な建材や工法を平気で使い続ける業者の多さにも本当に心底から憤っています。

 

 住宅大量生産が儲からなくなったからと、リフォームに手間をかけない安物を安くない価格で提供する住宅メーカーが近年大変増えてきました。

 しかし、食と住だけは、あと医療と教育もですが、企業での利潤追求・大量生産から切り離し、人々の手にあるべきだと私は考えます。私が初めて住宅業界に飛び込んだ当初から現在まで一ミリも変わらない、「住」への思いがこの考えに尽きます。


〜北斗が目指しているのは、どんな企業でしょうか?〜

 とてもシンプルなことを目標にしています。

 北斗が目指しているのは、当たり前のことをきちんとする、そして既存のものもまず疑って自分の目で見て頭で考えて検証する。北斗には色々な年代、経歴、の人間がいるのでチームで検証することも有効です。先人達の知恵は尊重しますが、その全てが現代において正しい・当てはまるとは限りません。日々、勉強も必要です。

 業界の当たり前が、決して正しいとは限らないという事を社員全員が肝に銘じています。

 企業としては、人々を金の成る木として食い物にするような企業にはなりたくない。逆にいえば、建築業界にはそういった企業が山のようにあります。
 そういった企業とは一線を画して、「住」を人々の手に戻す手伝いをこの大分の地からこつこつとやっていきたいと考えています。

 こういった当社の考え方を共感して選んで下さるお客様が大変増えてきたのもありがたいことですが、偽物・安物・金儲けが非常に氾濫している世相を考えますと、当社のような考え方の企業が希少であることは、本当に恐ろしいことだと思います。
  残念ながら我々は希少な存在であり、しかしながら存在価値は貴重であると自負しており、これからも身を引き締めて「住」に関わり続けたいと考えています。


 

社長

★社員たちから見た社長★
  • 甘いものが好き
  • とにかくよく語る。起きている間中語っている。
  • 孤高の人、哲学の人。
  • 見た目より優しいですよ〜
  • 『にかっ(> ∀ <)☆ 』と笑った笑顔が素敵です。

 

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