当社ショールーム近くにお住いのI様よりお電話をいただきました。
息子さんが車をご購入されるということで、1台分しかない駐車場を増設したいとのことでした。
ご自宅にお伺いしてみると、玄関と駐車場の間のスペースに花壇があり、新築当時はシンボルツリーがあったそうです。しかし、今は撤去されており、もったいないスペースになっていたため、費用的にもデザイン的にも増設するにはこの場所がよいと考え、プランをご提案させていただきました。

今回の工事内容では、付帯して玄関へのアプローチも改修する必要があったため、タイルや洗い出し等の素材、表札やポストなどのお打合せには時間をかけさせていただきました。

特に、表札はI様も自らデザインサンプルを作って下さるなどご協力いただきました。

▲工事が始まり、既存部分の解体工事を行っていたところ、今回解体する予定のなかった既存の塀部分に問題のある個所がありました。本来、塀には強度や倒壊防止のために地面より上に見えている所だけでなく、地中にも「根入れ」といって高さなどに応じて1，2段程度のブロックを埋設しているものなのですが、I様のお宅は全く入っておらず、今まで塀が傾いていなかったのが不思議なほどでした。恐らく当時の業者としては花壇やアプローチ部分で支えとしているつもりだったのでしょうが、放置しておくと地震等で倒壊する危険があった為、I様に状況をご説明し、既存塀も必要最低限作り直すこととなりました。

▲アプローチにあたる部分は洗い出しを使用、またモルタル部分との境界には敷石とタマリュウを植えることで、駐車場としての機能性だけでなく家の顔としてのデザインにも注意しました。