自然を生かした空間づくり
有限会社 北斗建装

 速見郡 H様邸 トイレ取替え及び脱衣所補修工事

2013年施工

 当社がTOTOショールームにて定期的に開催しておりますリフォーム相談会に足をお運びくださいました。「浴室のパッキンが外れて、そこからの水の浸入により脱衣所の床が腐っている」というご相談でした。トイレも水漏れがあるそうで、イベントでの目玉商品である特価価格のトイレをご希望との事でした。
 早速プランナーの重石、小川と工務の武田で現地調査に伺いました。トイレは床と便器の継ぎ目から水が染み出てくるとおっしゃっていましたが、幸いまだ床に染みができていなかった為、トイレのお取替えのみの工事をご発注いただきました。問題は脱衣所の方でした。見てみると想像していたよりも脱衣所の床や枠の腐食が進んでいました。

施工前 脱衣所

パッキン
施工前 施工前 施工前

 ▲浴室のドアのレールのパッキン(水の浸入を防ぐゴム状の部材)が外れており、水が脱衣所に侵入しておりました。
湿気の多い場所にはシロアリが寄りやすいので、念のためシロアリの調査も行いました。(以前まで定期的にシロアリの業者が来てくれていたそうですが近年はぱったり来なくなったそうで、シロアリがいないか気になっていたそうです。)
 床下に潜って調査した結果、シロアリの侵入は見られませんでした。以前のシロアリの予防が効いていたようで一安心しました。
 早速浴室を作ったメーカーにアフターとして依頼しようと動き始めました。しかし、メーカーの特定には苦労しました。実は以前にこの件に関して、他社にご相談していたそうです。しかし待てども待てども連絡が来なかったとの事でした。おそらくメーカーの特定ができなかったのではないかと思われます。

※本来であれば家を建てたメーカー、もしくは浴室を施工したメーカーが責任もってアフターメンテナンスしていく形が理想だと思われます。しかし当社にご相談いただいたお客様から「建てた会社がアフターにきてくれない」「建てた会社がアフターと言って適当な施工をして逆に目立つようになった」等のお話を非常によくお聞きします。工事を行うということは「ここは○○会社が施工した」と名を残すという事です。そのお宅で何か不具合が生じた場合は自社の名にかけて解決しにお伺いしたいと思うのが当社では「当たり前」と考えます。その「当たり前」を「当たり前」にできるかどうか、というのはリフォームの業社選びには欠かせない思考だと思います。
 お客様が「当たり前をしてくれる会社か」を見極めなけれないけないほど、この業界は「新規獲得が優先、アフターは後回し」という商売優先の考え方がはびこっているのです。

 ようやく突き止めたメーカーに問い合わせたところ、元々ついていたパッキンは既に廃盤になっておりました。残念ながらメーカーはそれ以上動こうとはせず、アフターするつもりはない様でした。
 そこから一社一社、他のメーカーに問い合わせ続けて、ようやくドアの形に合うパッキンを見つける事ができました。見つけるまでお時間をいただいてしまいましたが、無事施工する事ができました。

◆床
施工中   施工中 床
施工中 施工中
▲開けてみると腐った下地が出てきました。   ▲床を剥ぎ、腐っていれば根太の補修も考えておりましたが、幸い根太までの腐食は見られず、まだきれいな状態の木材が出てきたので本当に安心しました。
施工後
施工後

▲クッションフロアはピンクがかった柔らかい印象のお色をお選びいただきました。腐った枠は取外し、腐りにくい樹脂の枠を新たに取り付けました。

◆壁

腐食した木枠から腐りにくい樹脂の枠を取り付けるにあたって、枠に干渉するプリント合板の壁を貼り替える必要がありました。

施工前   施工中
施工前 施工中
施工後
施工後

▲水廻りに使う材料はできるだけ腐りにくいものをご提案しております。ドアに合わせたホワイトの樹脂の枠に変えました。

◆トイレ

TOTOイベントの特価品をお入れしました。特価品でも、節水の能力は非常に優れています!以前のトイレは10リットルの水量を一回に使用していましたが、こちらのトイレは4.8リットル(小は3.8リットル!)にまで抑えています。

施工前   施工後
施工前 施工後

 H様はお伺いするといつも温かいお茶やお菓子を出してくださり、ご主人の盆栽のお話やお孫さんのお話をして下さり、ほっとする時間を過ごさせていただきました。施工後、お生まれになったお孫さんにと当社ショールームで販売しているウサギやフクロウの可愛い雑貨をプレゼントさせていただきました!きれいになった浴室脱衣所やトイレでご家族皆様で快適に過ごしていただけたらいいなあと思います。本当にありがとうございました!


 

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