当社の大在ショールーム(大在北)にH様がお越し下さいました。ご自宅の屋根・外壁の塗装とブロック塀の改修のご相談をいただきました。後日プランナーの三重野が現地調査に伺いました。
H様のお宅は築48年の木造住宅で 屋根はS型瓦、外壁はモルタル仕上げの建物でした。6年程前に購入されたとのことでした。外壁はモルタルにリシン吹付で、玄関天井と小庇のモルタルが一部崩落しておりました。屋根はセメント瓦でS型瓦と呼ばれるタイプのものでした。勾配がなくても葺けるという間違った情報で普及してしまい(※建築業界ではよくあること)多くの雨漏り被害を出してしまった瓦だった為、雨漏りの有無をH様に確認いたしました。
購入時に仲介した不動産業者さんからの重要事項の説明では雨漏りは無いことになっており、又その後も雨漏りは無いとのことなので、屋根も塗装でお見積もりすることにしました。しかし、屋根勾配が少ないことと、S型瓦の状態が気になった為、状態を代表の小原と、塗装責任者の篠田に報告しました。その結果、即天井裏等の確認と現地調査のやり直しが決定されました。
さらに後日、H様のご都合の良い日に、小原、篠田、三重野の3名で、調査に伺いました。その結果1階・2階ともずいぶん前から(間違いなく購入のずっと前から)雨漏りしていた形跡があり、現在も時々雨漏りしている状態でした。野地板は腐食しており、酷いことに天井裏にはブルーシートが敷かれ、ご丁寧に雨水を受ける容器まで置かれておりました。売買を仲介した不動産業者さんも、売り主さんも当然承知していたはずです。購入時に天井が張り替えられていた為、H様が気づきようがなかっただけでした。
施工前 |
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▲一階屋根の天井裏には雨漏りの形跡と、前の持ち主か業者による応急処置の跡がありました。 |
H様に現状を確認していただきました。塗装では雨漏りには対応できない為、葺き替えをご提案しました。屋根勾配がないので、スレート瓦をお勧めしました。
屋根に関しては、仲介した不動産業者さんに責任を問うことも充分可能と思いましたが、H様は年数も経っていることだし、又、係争は好まないということでした。
本来ならば仲介した不動産業者さんの責任を問いたいところなので当社からもその業者さんには状況を伝えましたが、H様のご意向を尊重させていただきました。ともあれ、今回の工事でH様のお宅の不都合が全て解消できればと思い丁寧に施工させていただきました。
私どももH様も充分に納得できる仕上がりになったと思います。 |