数年前に大分市内のご自宅の塗装工事をさせていただいたY様より、2年程前から、少年時代に過ごした、臼杵の実家の件でご相談を受けておりました。
今はだれも住んでおらず廃屋同然で、放置しておくと危険な状態でもある家のご相談でした。
重要な点はY様が非常に愛着を持たれている地域で、いずれそこに住みたいと思われている事で、新築、大改装の両面で検討して欲しいとの事でした。
亀井(プランナー)、松浦(一級建築士)、小原(社長)が何度も現地を見、打ち合わせ、検討を行いました。
付近は城下町臼杵の古い町家が並ぶ風情のある下町商店街です。建物は写真の如く両隣の家が一体となった続き長屋です。
建て直しが出来れば技術的には一番簡単なのですが、色々な面で不可能だった為、大改造という事になりました。
意匠的には古い臼杵の伝統を感じさせる造り、さらに実際に住んでの機能性もそこなわないよう、両面からY様と密な打ち合わせを行いました。
まさしく、TVで一時高視聴率を記録した『大改造ビフォー&アフター』でした。
違う点は一点だけ、工事の途中でも度々Y様に来ていただき、疑問があればその都度ご希望をお聞きし、打ち合わせさせていただいた点です。
また、築年数が著しく古いため、耐震補強には充分留意しました。
のべ3ヶ月の工事にお付き合い下さり、大変ごくろうさまでした。
おかげさまで引き渡し後Y様のお母様からも大変喜んでいただきました。 |