当社が毎月3日間、市役所の地下展示場にて行っている市役所相談会にお越しくださいました。

築40年以上のご自宅についてのご相談でした。
約100坪ほどの土地に同じ形状の建売住宅が4軒並ぶ中の１軒で、I様邸以外はすでに様々な補修、改修を繰り返している様子が見て取れました。
I様はこのお宅を２０年程前に中古物件で購入され、その際に簡単なリフォームはされたそうですが、それ以来一度も家を当たらずここまで来たとの事で、経年劣化と雨漏りの発生などによる傷みが著しい状態でした。

I様も家の状態を考慮して建て替えを含めてお考えでしたが、現在の土地に新築を立てると法的には現状の約20坪の床面積をさらに狭くして建てる必要がありました。
費用をかけた割には効果が得られず、なによりI様の家族構成を考えても、これ以上家や間取りを小さくすることはできない状態でした。

そこで、構造上どうしても外せない柱・基礎以外はすべてやり直す方法で、外せない柱も補強をし、なおかつ雨漏りの要因の一つとなっていた広いベランダ部分に増築をするお見積もりを作成致しました。

骨組みだけ残し、間取り変更を伴うほぼ新築に近いリフォーム工事でしたので、図面はもちろん、実際の施工例やパソコンによるイメージ図、サンプルなどでよりI様に工事後のイメージをつかんでいただける様にしっかりご説明させていただきました。

このような「スケルトンリフォーム」を商品化し、全国展開している業者からも見積もりを取られていたそうですが、しっかりと新しい家のイメージができたとのことで、当社にお任せ下さいました。

▲日の光を取り入れるため、キッチンの場所を移動し、大きな開口部を取り付けました。

▲YAMAHAのショールームで実際にご覧になり、ご家族でお選び頂いた「berry」です。
動線も考慮した上でワーキングカウンターも付いており、おしゃれなだけでなく収納力も増しています。

▲便器だけでもうスペースが無かったトイレも広くなりました。
手摺りやカウンターなどの配置は、当社の大分ショールームのお客様用トイレをご覧になられ、「これをこのまま家に持っていきたい」とおっしゃって下さったものの、色違いをお入れしました。

▲玄関ドアの内外で貼り方を変えたタイル。こちらも当社大分ショールームの入り口デザインを参考にして下さいました。

▲１階・２階とも要所にはそれぞれ耐震補強をお入れしました。

▲2階6帖と、雨漏りの原因にもなっていたベランダを繋げ、9帖の部屋としました。
クロス、建具等随所に今回の工事の「チーフデザイナー」となったI様の息子さんと娘さんのこだわりが詰まっています。

▲工程ごとの写真です。構造上必要な柱以外は全て新しくなりました。
この部屋だけに限らず、壁内部には断熱材が全く入っていませんでした。

▲ ご主人の部屋になる予定の6帖。物がたくさん収納できるようにクローゼットは三段枕棚となりました。

▲少し急な階段は手すりを設置しました。

▲ベランダはアルミ外付けベランダに。