当社プランナーの後藤が別府市役所に伺った際に声を掛けていただきました。当社の事はホームページでご存じだったそうです。
数日前の雨で雨漏りがしたので見て欲しいとの事でした。
雨漏りという事で、緊急性を要する為即日お伺いしました。瓦のずれ、下地の劣化など色々な原因はありましたが、一番大きな問題は、S型瓦を使用している事と、屋根勾配が少ないという事でした。
S型瓦は発売当初から勾配が少なくても大丈夫という「売り」だったようで、S型瓦が使用されている屋根の大半が3.5寸勾配以下です。
おまけにS型瓦は通常の瓦より重ね部分が少ないのです。
誰が考えても雨漏りがしやすいし、現実に20年前頃に大量に出廻って、早いものは建築後1年未満で漏水しているケースもあり、10年未満で何らかの漏水が発生しているのが大半です。
我々の業界では何故か、こんなおかしい商品が何年にもわたって出廻る事が結構あります。大量に流通しているから安全、大手が販売しているから大丈夫という考えは、残念ながら大変危険です。
後日、当社一級建築士の光永、社長の小原も調査にお伺いし、下地から取り替えて、上にスレート瓦(コロニアル)を葺くのが最良だと判断いたしました。
※但し勾配が少なくてもコロニアルなら大丈夫という事ではありません。重ね幅が多いのでリスクが減るというだけで、勾配は大きい方が良いのは確かです。
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