【自然素材であなただけの家を一緒に造ってみませんか?】
自然を生かした空間づくり
有限会社 北斗建装
別府市石垣 K様邸 耐震補強工事及び外壁塗装工事他
2008年施工

K様のご要望は「2階が傾いているので、1階を持ち上げて傾きを直して欲しい」、「リビングの収納を増やして欲しい」、「既存の掘ごたつは再利用して欲しい」というものでした。

15、6年前に新築されたのですが、当時としては斬新な、1階の広いリビングを柱無しで施工されていました。プラン的には必ずしも間違いとは言えないのですが、梁材の寸法が小さいものを使ってあったり、金物を入れる量が少なかったりしていたため、2階が最大で3cmも下がっていました。

そもそも一昔前に使われていた普通の耐震金物と呼ばれるものは、定期的にボルトを締め直さないと効果が薄くなってしまうものばかりなので、本当に耐震性があるとは言いづらい商品ではあるのですが…

施工後
施工後
工事内容
・耐震補強工事(梁補強工事)
・床、フローリング張替え工事
・掘ごたつ設置工事
・クロス貼替え工事(居間、玄関、廊下、トイレ、洗面所、洋室)
・地袋造作工事(出窓の下に)
・外壁塗装(外塀共)
◆耐震補強工事

下がっている2階を持ち上げて、固定するために、当社1級建築士の松浦が愛用している「ホームコネクター(接合剤充填式耐震補強金具)」を使用しました。
最大で3cmも下がっている箇所もあり、柱間のスパンも大きいお宅だったので、生半可(?)な施工では対応出来ない状態でした。そこで、このホームコネクターを使用した工法を採用する事で、対応する事が出来ました。

「ホームコネクター工法」とは?
木造建築において木材を美しく、強く、そして簡単に接合する最新の技術です。
接合する木材にドリルで穴を開け、接合金物を挿入し、木材と金物の隙間を接着剤で完全に充填する事により、木材同士を金物の露出がないきれいな状態で剛接合する事が出来ます。
「ホームコネクター工法」の長所
(1)接合部の剛性が高い(木製片持ち張り、ラーメン構造も可能)
(2)施工が簡単なため、増改築や耐震補強が容易に行える
(3)高デザイン性(金物の露出無し、斜めの材なども接合可)
(4)安価で大スパンの構造物を建てられる(店舗・大施設等)
(5)コンクリート材、鉄骨、石材と異種接合がきれいに出来る
(6)金物が接着剤で覆われているため、錆び・結露問題も解決
施工モデル
施工モデル
(画像クリックで拡大できます)
接合部モデル
接合部モデル(接着剤注入前)
接合部モデル
接合部モデル(接着剤注入後、色付)
◆施工状況
施工中 施工中 施工中
手順-1
スパンのわりに、梁の厚さが小さかったので、その下に新たな梁を加えて、強度を増しました。
古い梁と新しい梁を剛接合させるため、特殊な金具を使用しました。
手順-2
新しい梁と古い梁、柱に穴を開けて行きます。
手順-3
開けた穴に金具を入れて行きます。
施工中

手順-4
梁をジャッキで持ち上げた後に、接合剤を注入します。
接合剤充填後、穴を木片でふさぐので、金物が露出せず、きれいな仕上がりで、なおかつ剛接合が可能です。

ジャッキで上げることによって、最大3cm下がっていた梁は、無事に上がりました。
既存の梁がたわんでいる所や、構造上(使い勝手上)柱を入れることが出来ない箇所は、若干(数ミリ)上がらなかったのですが、ホームコネクターを使用した事により、もうこれ以上は下がる心配はありません。

ホームコネクターを使用することで、耐震補強工事を簡単に行うことが出来、また、金具が露出しないため意匠性も優れており、木造住宅の新たな可能性を追求できます。

片持ち梁の階段や大きな開口部を造ったりと、住宅の増改築はもちろんの事、店舗や大施設等にも様々な提案をしていける工法です。

◆その他の改修工事
☆地袋造作(出窓の下)
施工中 施工中 施工中
既存の腰壁を解体します。この部分が地袋になる予定です。
壁、床の造作中。断熱材もキチンと入れます。 丁寧に作業を進め…
施工中 施工中  
外部にはモルタルを塗っていきます。 完成です!
☆堀ごたつ再加工、フローリング張り替え工事
施工中 施工中 施工中
解体作業中。
土台、大引きの造作。 根太造作。畳枠、堀ごたつ用根太です。
施工中 施工中 施工中
座板入れ。 断熱材を敷いた後、フローリングを張っていきます。 畳枠を造作します。
完成間近 枠の塗装  
枠を塗装して、畳を入れたら完成です!

 

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