以前当社が本棚の棚板交換工事をさせていただいたU様から、ベランダの防水とぐらついている手摺りが気になるというご相談をいただきました。本棚の棚板交換の際にはさほど気に留めていなかったそうなのですが、以前から気になっていたベランダの件をお知り合いに話したところ、当社を薦められ、興味を持って下さったそうです。
早速プランナーの高見と林でU様のご自宅へ現地調査にお伺いしました。ベランダの状態を調査した所、防水はシート防水による施工でしたが、一部がめくれ上がって剥がれ、防水機能を果たしておらず、下地のモルタルにも数ヶ所ヒビが入っていました。
当社にご相談いただく防水工事のほとんどがシート防水のシートの劣化による漏水などです。シート防水は複数枚のシートを接合する工法ですが、接合部から浸水しやすく、一度シートの下に雨水が入り込んでしまうと、シートの下は陽があたらない為に、侵入した雨水が乾きにくく、下地やシートの接着面を傷め続けることになります。結果、下地の劣化や接着面の劣化によるシートの剥がれ等を引き起こします。継ぎ目の有無は防水工事において、防水性能、耐用年数などに直結する大きな要素と言えます。
そこで当社では継ぎ目のできない塗膜による防水工事を行っております。塗膜防水の特徴はシート防水のように継がなくても広い防水面をカバー可能であるため、継ぎ目ができず、雨水侵入のリスクが大幅に減少します。また、シート防水のように接着剤を使って下地に貼り付けているわけではなく、複数の塗膜層を重ねての保護であるため、塗膜が摩耗することはあっても、剥がれる事はありませんので、突然防水機能を失うという事もありません。 |
今回U様には塗膜防水の“エクセルテックス105工法”(※)による施工をご提案致しました。下塗りを含めて4層の塗膜層による防水で、塗膜が摩耗してきた場合でも、上から塗り重ねる事で防水機能を維持することが可能です。
※塗膜防水の中では、最も一般的でベランダ等に使用する事が多く、費用的にもローコストです。傷みがひどい下地、問題のある施工現場などでは、更に色々な工法があります。 |